sudoumanのブログ スドーマンの自転車日記

須藤大輔の自転車日記です。成田市在住 自転車レース、シクロクロス、女子自転車レースを中心に活動しています。 CXのレースとかコース試走動画をYouTubeチャンネル sudoumanで公開中。最近は自転車バーチャルトレーニングツールのズイフト日記になりつつあります。 amazonアソシエイトに参加中 。公式サイト 須藤大輔オフィシャルウェブサイト 

実業団が提唱する新制度についてひとこと。

sudouman2009-02-05

先日の1月24日におこなわれた「実業団総会」に出席をしました。
(なお、昨年末の総会にも出席しました)
そこで、いきなり予告なしで提示された、今回の強行案に腹が立ってしかたありません。
総会そして、理事会のシステム、さらには会議のあり方については、
非常に問題はありますが、ここはひとまずおいておくとして(次回いつか!)、
以下について「ひとこと」言わせてもらいます。


2009年度から行なわれるであろう「Jツアー」改め「Jサイクルツアー」についてです。
http://www.jbcf-net.org/2009/JapanCycleRoadRaceTour.pdf


この案は一見、競技力アップおよび、人気拡大のための革新のように思えます。
普段は、このような急速な変化を受け入れない実業団理事の方々が、
このような案件を受け入れるはずがないと思います。


さらに、1月の総会で事務局長から説明があった通り、某TV局が動いているとの事ですね。
TVメディアだが、マスコミだか、報道の細かい仕組みについては分かりませんが、
TV局主導で別途「ジャパン・スーパー・ロードレースシリーズ」みたいな独自路線で、
立ち上げれば済むことだと思います(もちろん日程も別でおこなう)。
※実施方法としては、年5回くらいで独自Jサイクルツアーだけでレースをやって
競技役員や選手(BR-1レベル)は実業団から派遣すればOK。
TVメディアならそのくらいのお金はあるはずかと。


これなら別の進行レース企画となるので、今まで開催している既存のレースも実施でき、
今までのBR-1,2,3、および女子のカテゴリーを壊さず運営できます。


ようするに。
既存の実業団のカテゴリーシステムを壊してまで、
TVメディアにすべてを預けてしまうのは短絡的すぎるのです。
(金にならないと判断されればポイされるのは目にみえてます)


かつて民放でツールの放送をやったこともありましたが、見事に結果「ポイ」されましたよね。


それに、メディアとしてTVが入ったところでJツアー上位20チームに急にスポンサーがついて
年間に数億円の協賛がチームで得られる状況になるとは思えません
(チーム運営費って一年いくらかかるのか、実業団事務局はわかっているのでしょうか?)。
さらに、若手の育成にも時間と金がかかりますし、いま選手に給料払えるチームがいったい
いくつあるというのでしょうか。
この新システムでは、どんなに走れる若い子がいたとしても
上位20チームに入れなければ、国内最高カテゴリーで出走することができません。


プロ野球のようにドラフト制度、もしくは公開トライアウトみたいなものがいますぐ作れれば
なんとかなるにしても、多分そこまで考えてないでしょう。


偉大なる先輩がたが40年に渡って築きあげた伝統ある実業団の仕組みと運営のレースの数々を
一部の人間の「金もうけ」のために利用してほしくありません。


今回の件はお年寄りの理事の方々が悪徳商法にひっかかり、
財産をすべて失うのと一緒ではないかと思うのです。


夢を実現するには、ちゃんとしたプランが必須となります。
自分の愛するものであれば、なおのこと。立派に育てるのには冷静になる必要もあるかと思います。